先日、吉林大学への講演を終えて、長春市内の様々な施設を
見学させてもらいました。
特に、満州国時代から映画に関する長い歴史を持つ長春市で、
長春映画製作所への見学をさせて頂けたことは、貴重な体験となりました。
満州国時代もそうでしたが、新中国として中華人民共和国が建国(1949年)され
多くの民衆に対し映画の果たした役割は大きく、国内の政治・経済・社会に
絶大な影響を映画は与えてきたと言っても過言ではありません。
特に、長春映画製作所の前身は、満州国の国策企業として設立された
「満州映画協会」であり、日本の映像文化産業を源流としているのです。
近年では、『ラストエンペラー』、『氷山からの客』、『開国大典』、『紅孩子』
などの映画が撮影制作されてきました。
さらに、中国初の世界級レベルの映画のテーマパーク「長春映画世紀城」も
併設されており、
まさに日本やアメリカにあるユニバーサル・スタジオと似た感じで、
2005年にオープンし、多くの観光客が押し寄せていました。
ここ吉林省の長春市では、様々な場所で日本の足跡を見ることが出来ます。
それ故に、両国の歴史を、あらためて見つめ直す良い機会でもありました。