先日、出張で上海を訪れた際に、歴史的にも有名な和平飯店に立ち寄り、
世界的に高名なジャズグループ「老年爵士楽団」の音楽にを直接触れる
機会を得ました。
映画作品にもなり、彼らを世界的に有名にしたのは、彼らが平均年齢76歳を
超える老齢ジャズバンドであり、結成以来同じメンバーで30年以上も続けており、
なんとメンバーの中には戦前の1940年代からジャズを続けている人もいるという。
確かに、ギネスブックに登録されている偉業だろう。
中国の苦難は、大戦後にこそあると言っても過言ではないだろう。
日中戦争、第二次世界大戦などの終了後にも続いた国共内戦、
さらに国内に吹き荒れた文化大革命など激動の歴史を経ながらも、
音楽を続けてきたそのジャズメン達の心意気に感嘆する。。
そんな気負いも片隅にも見せずに、淡々とジャズを演奏する姿に感動すら感じます。
先に挙げた彼らの映画のコピーには、
「彼らは世界で一番上手いバンドではない。だが、一番古いバンドである」
と謳っている。まさに積み重ねた歴史が強烈な凄みを放っている。
しかし、彼らの音楽は限りなく優しく、聴く者を癒してくれる。