新しいスタート

私は6月29日が誕生日です。
何も誕生日をアピールしたいのではなく、
いつの頃からか、私は自分の誕生日を一年の区切りにしています。

1月の元日に、一年の目標や抱負を立てて、自分の誕生日に
中間報告をします。丁度、誕生日までが一年の前半戦、
そして誕生日が終わると後半戦が始まるのです。
むしろ、誕生日を経て、生まれ変わるように新たなスタートを
7月1日から始めるようにしています。

奇しくも、2014年7月1日の今日、
日本政府が戦後守り続けてきた国防に関する考え方を
大きく変える出来事がありました。

安倍内閣により、集団的自衛権行使容認に関する閣議決定がなされ、
ここに日本国が国際社会において、新たな防衛に関する歩みを始める
こととなったのです。

大きな政治的決断は、歴史が評価するものとされています。
吉田内閣のサンフランシスコ講和条約の調印、
岸内閣の日米安全保障条約の調印
佐藤内閣の沖縄返還
田中内閣の日中国交正常化
など、今なお日本社会が抱える問題の原点となる
歴史的に重要な出来事がありました。

今回の集団的自衛権の容認は、単に防衛問題に留まらず、
解釈改憲という憲法問題、つまり国家の最高法規に関わる
重大な案件を政治的決断で推し進めたという点で、
極めて異例の出来事だと思います。
それは、法律論や国防論だけではなく、
これまで決断しないできた日本の政治論として
その反動ともいえる、多くの議論を巻き起こしながらも、
前に進んでいく力強さを安倍内閣には感じます。
そこには、健全野党の不在という
安倍政権の持つ政治の妙な安定感と危うさとを
同時に感じた瞬間でもありました。

決断しない政治では意味がないけれど
議論のない民主主義には正義がないと思います。

ともかく、本日、政治の決断により
新しい日本の安全保障体制が始まりました。
まさに歴史の歯車が動いた一日でした。