昨日、関西経友会事業協同組合主催のベトナム&ミャンマーセミナーに
講師として呼ばれ、大阪まで行ってきました。
ベトナムに関してはJVNET株式会社代表のズン社長が講演をされ
私の方からは、ミャンマーに関しての政治経済の概要や
技能実習の現状について、講演をさせて頂きました。
ミャンマーは、135を越える民族を擁する多民族国家であり
中国・インド・タイなどの大国と国境を接する、
南北に長く、美しい海岸線を有する国家です。
長らく、「ビルマ」の国名で日本人にも親しまれていたために
日本人にも古くから馴染みがあるのですが、
同時にミャンマー自身も大変な親日の国でもあります。
軍事クーデターや軍事政権のイメージがあったミャンマーも
2010年の総選挙を経て、テインセイン大統領率いる現政権は
積極的に民政移管を進め、政治・経済・社会のあらゆる面での
民主化・自由化を果たしています。来年の2015年には総選挙が行われる
予定で、さらなる民主的発展を目指していくことと思います。
それに呼応するように、アメリカ・EUなどが経済制裁の解除を行うことで
一気にアジア最後の経済フロンティアとしてのミャンマーが注目を浴びるように
なりました。
昔から、労働力輸出を行ってきたミャンマーは、
産業労働力不足に悩む日本の良きパートナーとなると思います。
外国人の技能実習制度は、双方の国の対等な利益が成立する制度として
適切な運用と管理がなされるべきと思いますが、
その成否の鍵は、間違いなくそれに携わる人たちの倫理性にあると思います。
制度は、それを運用する人の考え方によって良くも悪くもなります。
安倍内閣の「日本再興戦略」改訂2014年ー未来への挑戦ーにも
謳われているように、日本経済のさらなる活性化を図り、競争力を高めていく
ためには、外国人材の受入環境の整備が求められています。
多くの優秀なミャンマー人が日本で活躍する日は、もうそこまで来ています。