「障害者の雇用・就労」を考える



先日、横須賀・三浦傷害保健福祉圏域自立支援協議会が主催する
平成26年度相談支援等ネットワーク形成事業に講師として招かれ、
「働くうえで障害者の守られるべき権利や現状」と題した
講演をして参りました。

聴衆は、知的障害の当事者、家族、支援者の方々で、
ジョブコーチ、ジョブサポーター等の相談支援専門員の方々も参加され、
皆さん本当に真剣に聞いていただき、こちらもしっかりと思いを伝えることが
出来たと思います。

今回は、働く障害者を取り巻く労働環境の変化や障害者関連の法律の成立、
障害者の就労支援のあり方や企業の障害者雇用の際の留意点等をお話させて
いただきました。
障害者の方々、特に知的障害の当事者に直接お話をする機会があまり無いので
少々緊張しましたが、知的障害者の方々で作る本人の会「希望」の小山代表に
協力していただき、講演を無事に終えることが出来ましたこと、心から感謝
申し上げます。




 講演終了後のディスカッションの場では、当事者や家族、支援者から
職場での障害者に対する生々しい誹謗中傷、差別や虐待などの話が
披露されたほか、地域によっては非常に上手く運営されている事例も
紹介され、今後、障害者雇用に向けた取り組むべき課題が多く語られた。

障害者の雇用問題を考えることは、誰もが暮らしやすい社会の創造に繋がると
私は考えています。
障害者に優しい社会は、健常者に対しても当然優しい社会であり、
生きやすい社会を創り上げてくれるものと考えるからです。

今後ますます、障害者の雇用就労問題は重要になってくると思いますが
企業側にしっかりとした対応を求めるだけでは、決して解決に至ることは
ありません。
障害者自身の努力や家族や支援者の理解と協力が不可欠であることを
改めて強く感じました。

今回の講演は、僕自身にも大変学ぶことの多い会となりましたこと
参加者の皆様、主催者の皆様に感謝したいと思います。
有難うございました。