先日、愛知県岡崎市で開催されました
自殺対策事業にコーディネーターとして参加して参りました。
この事業は、政府の地域自殺対策緊急強化金事業として
愛知県、岡崎市が後援している、自死遺族支援事業の一つです。
私自身、愛知県自殺対策推進協議会の委員でもあり、
自殺対策には積極的に取り組んでいるのですが
今回の事業内容は、東海地区(愛知・岐阜・静岡)にある
自死遺族の会の代表の方々に集まって頂き、
「悲しみをわかちあうことの意味、難しさ」を語って頂きました。
自死遺族の会というのは、大切な方を自死で亡くされた
遺族の自助グループで、行政と協業して運営している会や
行政とは完全に独立して行っている会など、
その運営の形態は様々で、毎月なり隔月に
遺族によるボランティアスタッフを中心にして
分かち合いを基本に行っているものです。
その中で、悲しみを抱えている遺族が
同じ悲しみを抱く遺族と語り合うことで
悲しみの共有と共感、分かち合いへと繋げていき
立ち直りのきっかけを見つけていくプロセスを
提供できるようにしている場が、自死遺族の会です。
そこでは、様々な苦労や葛藤が存在し、
運営の難しさを知ることが出来ました。
遺族会の運営も遺族であり
悲しみにくれる遺族に寄り添うのも、
まだ悲しみの途中にある遺族であるため
多重な負担が運営スタッフにかかる場合があり
行政との役割分担が出来ないものかと
いう意見もありました。
大変に、重く深刻な問題ではありますが
こうした問題に目を背けることなく、
しっかりと取り組んでいかなければ
生きにくい世の中を、生きやすく変えていくことは
出来ないと思います。
私自身も、これからも引き続き
真剣に自殺対策には向き合っていきたいと思います。