一年を総括して

2014年が終わります。
日本のこの一年を振り返ってみると、久しぶりに政治経済の一年だった
気がします。

もちろん、人によってはいろんな見方があると思いますが、
特にその時の世情を反映しているといわれる様々な「言葉」からも、
それが読みとれると僕は思います。

具体的に言うならば、
2014年のユーキャン新語・流行語大賞を代表に挙げますが、
新語・流行語の年間大賞として、
・「ダメよ~ダメダメ」(お笑いコンビ「日本エレキテル連合」)と
・「集団的自衛権」(受賞者辞退)
の2語が選ばれました。

さらに、毎年、日本漢字能力検定協会が世界遺産である清水寺の舞台で発表、
貫主が書き上げを行う、2014年を表す今年の漢字は、「税」と発表しました。

つまり、2014年の日本社会を象徴する言葉が、
「集団的自衛権」と「税」という政治経済的なものになったのは、
極めて珍しいことと思います。

ちなみに、2013年の年間流行語大賞が、
・今でしょ!(林修さん)
・お・も・て・な・し(滝川クリステルさん)
・じぇじぇじぇ(能年玲奈さん)
・倍返し(堺雅人さんとTBS『半沢直樹』チームさん)
であり、
2013年を漢字一文字で表したものは、「輪」でした。

これをみると、いかに2014年が政治経済的であったかと再認識させられます。

実際の我が国の政治経済でみれば、円安・株高が続き、
「アベノミクスの継続」を賭け、突如、衆議院が解散され、
総選挙が行われました。
結果、自民・公明の与党側の圧勝に終わり、野党側への破壊力だけをみれば
絶大なものがありました。

今年の最後に落ち着いて考えをめぐらせるならば、
もう一度、政治も経済も原点に立ち返ることが、とても重要な気がしました。
つまり、政治は、国民のためのものであり
経済は、国民を豊かにする活動であるならば、
しっかりと、国民全体にその自由と豊かさを享受できる
活動でなければならないと思います。

政治経済に揺れた2014年は
より良き2015年のためにあると率直に思いたいものです。

2014年、本当に多くの皆様にお世話になりました。
心から感謝申し上げます。