「にほんのたいせつ」プロジェクト パネルディスカッション


先日、「2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた千駄ヶ谷と日本各地
の産地交流による相互活性のあり方を考える」という、パネルディスカッション
にファシリテーターとして登壇しました。

パネラーは、牛久保英昭さん(ラーメン「ホープ軒」代表取締役、千駄ヶ谷大通
り商店街振興組合理事長)、藤本清春さん(GK道具文化研究所所長)、徳江倫
明さん(エフティピーエス株式会社代表取締役会長)、村田 進さん(サメの街
気仙沼構想推進協議会会長)、藤野充彦さん(デザイナー・trois temps 代表)
の5名で、各人より魅力ある商店街について、そして東京オリンピック・パラリ
ンピックの開催をにらみ千駄ヶ谷地域が行うべき情報発信のあり方について、熱
く真剣な討議をいただきました。

このシンポジウムは、千駄ヶ谷地域と日本の産地が互いに交流する「にほんのた
いせつ」プロジェクトの一環であり、数日前には商店街の象徴でもある鳩森八幡
神社境内で地域活性化のイベント「にほんのたいせつフェスin 千駄ヶ谷」を3
日間にわたり開催し、今回の産地交流は第一回目でもあり東日本大震災からの復
興を目指す宮城県気仙沼と行なわれました。
イベントには多くの人が参加していただき、東海大学海洋学部の生徒さんたちが
考えた気仙沼のサメ肉を利用したチヂミやナゲットをはじめ、新鮮な生ワカメや
ホタテ貝などを買い求めていただきました。天気にも恵まれ、境内の能楽堂を利
用し気仙沼の踊り「はまらいんや」や大漁旗の福来旗から開発した「福来灯キャ
ンドル」のワークショップも多くの人に楽しんでいただきました。


さて、パネルディスカッションではパネラーより、千駄ヶ谷地域を海外からもさ
らに多くの人を向い入れる迎賓都市として、日本文化の継承と発信力を向上させ
ながらも、単なる近代的な都市開発地域とならずに、鳩森神社を中心とした緑豊
かな癒しの杜としての地域活性化を求める提案が出されるなど、オリンピックの
開催に向けた千駄ヶ谷地域への貴重な意見やアイディアが提言されました。さら
に、会場に来られた参加者の方々とも非常に活発な意見のやり取りや質疑応答も
なされ、熱心な討論が行われました。

私自身も、大変良い勉強になったシンポジウムであり、地域活性化のヒントを教
えられたような気がします。