ミャンマー・カヤ州での異文化交流


先日、学校を開設したミャンマーのカヤ州には9つの民族が暮らしています。
ミャンマーの国家自体の中には、およそ135を超える民族がいるというのだから、
国内の7つの州の一つであるカヤ州に9つの民族がいても確かに不思議ではない。

とはいえ、文化や言語、衣装に食べ物が明らかに異なる人々の共存共栄は
我々が考える以上に難しいことで、当地カヤ州の首相も、民族の割合や
登用のバランスにおいて、その融和と発展に神経を使いながら懸命に取り組んでいる。

さらに今回は、学校の開校式に参加する以外に、実はレアメタルの開発事業について
地域の理解を求めることも目的の一つでもあったのです。

なにか、新しく地域に工場等を立地するには、必ず地元の理解と協力が不可欠です。
このことは、日本のみならずミャンマーにおいても例外ではありません。
レアメタルの工場用地を借りるために、ある集落の村民に対し、その地区選出の国会議員や
村長さんらと住民説明会を開催し、開発のメリット・デメリット、開発の条件や地元への
経済還元について具体的に話し合いをしてきました。



私自身は、どんな事業も十分な理解と合意をもって進めていかなければ、
最終的に地域に暮らす人々を幸せにすることは出来ないと信じています。
ましては、ミャンマーでは外国人である我々が信用され、心から受け入れられ
るためには、どこまでも同じ目線で、しっかりと語り合うことの大切さを痛切に
感じさせられました。

どんな国や地域にも、学び気づかされることの多さに驚き、感謝の気持ちで向き合う。
そんな気持ちで、その国や地域の人々と付き合えなければ、本当の相互理解、相互信頼に
到達することはないと思う。