ノーベル賞の山中伸弥京都大学iPS細胞研究所所長の講演



先日、2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞された山中伸弥教授の講演を
聴く機会を得た。

ノーベル賞受賞に至る様々な苦労や挫折、その中での家族や研究者たちの協力、
細胞研究との出会い、そして今後の目標など、話される内容はとても刺激的な
話の連続でした。

山中先生がよく講演で話されることですが、先生がアメリカのグラッドストーン
研究所で研究生活を行なっていた時に、当時所長でフォルクス・ワーゲン(VW)が
大のお気に入りでもあったロバート・メイリー博士から、今後研究者として人生を
成功するためには、「VWが大切だ」と教わったという。

それは、もちろんフォルクス・ワーゲンのことではなく、
「ビジョン:Vision」と「懸命に働く:Work hard」。

日本人は、ハードに働くことは得意でも、ビジョンを失っていることが多いとの戒め
でもあるという。

「目の前のことに気を取られ、目標や目的を見失ってはいないか」

常に、このことを肝に銘じて仕事に励むことは、多忙な日本人一人ひとりに、とても
重要な言葉のような気がします。
挫折や失敗は、研究には必要不可欠だともいう。
多くの失敗の連続の先に、小さな真実が見える。
そんな努力をたゆまなく続けるためにも、しっかりとしたビジョン(目標・目的)の
設定が大切なのだと。

あらためて、失敗や挫折を恐れずに、しっかり信念をもってビジョンに向かって邁進
していきたいと思います。