ノーベル賞とTPPの合意


今年のノーベル生理学・医学賞に大村 智北里大学特別名誉教授が受賞され、
ノーベル物理学賞には東京大宇宙線研究所の梶田隆章教授が受賞されました。
これで、2日連続、2年連続で日本人のノーベル賞受賞となりました。
一方、5年に及ぶロング交渉となったTPPも大筋の合意形成がなされ、
今回ようやく妥結に至りました。
この2つのニュースは、我々日本人に、世界の人たちが
地球規模での活躍を期待するニュースと私は受けとめています。
特に、TPPはその脅威論や対米従属政策の一つと言われるが、
むしろ、そうした意見にとらわれない新たな経済スキームを
前向きに、環太平洋地域に日本自身が積極的に構築すべきだと思います。
また、ノーベル賞の連続受賞は、海外と競い合う多くの日本人に
自信と誇りを取り戻させてくれていると強く感じています。
21世紀に入ってからの日本人のノーベル賞受賞者は、
アメリカに次ぐ第2位であり、アジアではダントツの1位となっています。
オリンピックやワールドカップなど、スポーツでの日本代表の
活躍は多くの日本人に勇気と希望を感じせてくれますが、
ノーベル賞の受賞とTPPの交渉妥結には、日本人のひた向きさと
日本の総合調整力によってもたらされたことを、海外の人々が
正当に評価して頂いていることに、一人の日本人として嬉しく思うのです。