2015年を振り返って



平成27年、西暦2015年が、もうすぐ終わろうとしています。
毎年がそうであるように、今年も激動の一年でした。

特に政治的には、大きな政策の節目の年であったと思います。
つまり、2015年が戦後70年の年であり、日韓国交正常化50周年の年で
あったことで、様々な政治的な出来事が展開されました。

4月には、天皇陛下が皇后陛下と共に、歴代天皇として初めてパラオを訪問され、
太平洋戦争激戦地のペリリュー島を訪問をされました。
7月には、我が国の防衛政策の転換となる、集団的自衛権の行使を容認する
安全保障関連法案を衆議院本会議で可決、さらに激しい議論の末、9月の
国会会期を数日残し、参議院本会議において可決成立した。
その間の、8月には、終結70年を迎えるに当たっての『安倍内閣総理大臣談話』
を閣議決定しました。

また、地方自治や参政権という意味では、
大阪都構想の是非を問う住民投票が大阪市の住人約210万人を対象に実施され、
反対多数で否決。提唱者であった橋下徹市長は政治家を一旦引退しています。
70年ぶりの改正として注目された、選挙権の年齢を20歳以上から18歳以上
へと引き下げた公職選挙法改正案が参議院で可決成立、来年の2016年参議院議員
通常選挙からの適用を予定されているところです。

海外ではテロと難民の問題が際立った年でもありました。
1月早々には、フランス・パリの政治週刊紙「シャルリー・エブド」本社が
イスラム過激派に襲撃されたことを、筆頭に、イスラム国(IS)による残虐な
事件が相次いだ。その矛先は、我が国にも及び、ついに2月1日には、邦人2名
の命が奪われる事態に陥りました。
さらに、中東情勢の悪化による、大量のシリア難民がヨーロッパに押し寄せ
国際問題となったことは、我が国も他人事ではないと思わせるほどでした。

明るいニュースでは、
我が国で、初めてスポーツ庁が設置され、初代長官に日本水泳連盟前会長で
ゴールドメダリストの鈴木大地氏が就任。2020年東京オリンピック・パラリ
ンピックに向けた環境作りが期待される。
また、ノーベル生理学・医学賞に大村智氏が、 ノーベル物理学賞に梶田隆章氏
が選ばれ、日本中が喜びに包まれた。

個人的には、今年最大の注目をしていたこととして、必ずや今後の日本社会に
大きな影響をもたらすであろう「マイナンバーカード」が全国民に通知され、
本格的な国民データ管理社会の到来を感じたことが挙げられます。

さて、最後に今年を象徴する漢字が「安」に決まったことが発表されましたが
テロや災害が続発し、安保法やマイナンバーの成立、消費税10%への対応など
「安心」・「安全」な社会とはかけ離れていくような漠然とした「不安」が
印象に残った今年一年であった気がします。

来年は、明るい希望に満ちた一年になりますように!
個人的にも、さらに新しい挑戦をし続けてまいります!!