東日本大震災から5年目の「3月11日」に



あらためて、未曾有の大災害だったと認識させられる、東日本大震災の数字。
復興庁によると、全国での死者数が1万5894人、行方不明者2561人、
震災関連死3407人であり、避難生活者は震災発生直後の47万人からは
減ったものの、今でも17万4千人にも上り、岩手、宮城、福島の被災3県で
7割を占めるという。

震災後、毎年開催される「東日本大震災『祈りの日』式典」も当然第五回目を
数えることとなった。
永田町の憲政記念館で行われるようになった第三回に続き、光栄なことに
今回も式典の司会の大役を仰せつかりました。
多くの国会議員や地方議員をはじめ、本当に多くの方々にご参加を頂きました。
心から感謝申し上げます。
また、ボランティアで協力を頂きました若いスタッフの方々にも感謝致します。



式典では、162年前の1854年に発生した安政南海地震の際に、和歌山の
豪農であった浜口梧陵が、稲藁に火をつけて津波の襲来を村人に知らせ高台に
導き命を救った、小泉八雲原作の「稲むらの火」の朗読や中東のカタールから
の援助を受け、被災地復興への勇気と希望となった女川町の水産加工施設建設
に向けたドキュメンタリー映画「サンマとカタール」の上映などを行いました。

節目の5年目を迎えて、震災の記憶を風化させない、忘れないということも
大変重要ではあるものの、こうした災害を教訓として、今後起こり得るまだ
見ぬ新たな災害に真剣に備えていくことこそが、一人ひとりの意識として
必要なことだと思います。