先日、「子ども教育立国」に関する協議、つまりその運営にあたるNPO法人
子ども教育立国プラットフォームの理事会に依頼を受け、オブザーバー参加
させて頂きました。
理事会での協議、対談、講演と日本の教育についての話をNPOの理事長でもある
佐藤 学東京大学名誉教授から受け賜わることが出来ました。
その中で、「日本の教育機関は、平等を生み出す装置から、差別・格差を生み
出す装置に変わった」と指摘され、日本社会で進む教育格差の拡大へについて
警鐘を鳴らされていました。
確かに、家計の教育費増大が教育の平等を阻害しており、保育施設や大学の
80%を私立が担っている我が国の教育制度の特徴は、裏を返せば、公的支援が
諸外国に比べて少なく、各家庭の負担が極めて大きいというのが実態でもあります。
教育格差による日本社会の危機は、幼児教育と大学教育においてより深刻であり、
教育の「質」の低下をもたらしています。
当然、教育にもイノベーションが必要です。
同質の既成人間を大量生産するのではなく、個性豊かな応用力のある人間の育成
が新しい時代に求められてきています。
子ども教育立国の理念として、先生は、生徒に対し教師としての師弟関係の立場
から、学びのファシリテーター・学びのコーディネーターとしての役割の創造を
目指し、学校を「学びの共同体」として新たに再定義していきたいといいます。
日本の明るい未来創りに向けて「子ども教育立国」への挑戦を応援していきたい
と思います。