2016年の靖国神社参拝


先日、毎年のことですが靖国神社に参拝してきました。
8月15日のお昼、靖国参拝は毎回騒々しい喧騒の中で行われますが
それ以外時間では極めて穏やかで心やすらかに参拝が出来ます。
一方で、政治的には安保法の成立や尖閣諸島での中国公船の領海侵入、
連続する北朝鮮のミサイル発射、世界で頻発するテロの脅威など
現実社会は、とても心安らかにはいられない事態が続いています。
さらに、戦後71年目の2016年、天皇陛下から生前退位に関する
お言葉が発せられました。象徴天皇による極めて重いメッセージが
この国の政府関係者、全国民に届けられました。
戦後71年間、天皇制の議論を避けてきた政府、国民への
純粋で強烈な問いかけでもあったと思います。

本当に、この国はどこに向かっていくのだろうか。
これからの日本に自分は何が出来るのだろうか。
靖国を参拝する度に、自問自答します。


参拝に先立ち、特攻隊の悲劇を描いた演劇『流れる雲よ』に
招待を頂きました。
「靖国で会おう!」と誓い祖国の未来のために一命を懸けて
飛び立つ飛行士と、死にゆく飛行機を整備する整備士の友情に
感動を覚えます。送り出す教官や家族の苦悩、そこには多くの
人々の悲しみと凛とした覚悟が感じられます。

 今日の日本の平和も、世界の平和も、平和を口で唱えるだけでなく
先人たちの貴重な犠牲の上に成り立っている事実を忘れないでいたい。
多くの守るべきもののために、尊い命を捧げられた英霊たちに心から
哀悼の意を捧げます。
そして、いつまでも心安らかに参拝できる環境を守っていきたい。。