中国・中山大学での講演


先日、中国の中山大学に呼ばれて講演をしてきました。
自分自身は、2012年に中山大学に講演に来て以来、2回目の
講演でしたが、今回は長年の友人でもある、特定非営利活動法人
土砂災害防止広報センター理事長である山本賢一郎氏と二人で
講演を行って来ました。



講演のテーマは、「防災」。
くしくも、丁度、中国の華南地方を大型の台風が襲い、
河川の氾濫、堤防の決壊、地滑りなどの土砂災害が発生し、
死者行方不明者を多数出すような大災害となりました。
講演の参加者自身が身近に惨事を垣間見ることで、
防災の意識付けが出来たことは、とても意味が大きく、
大変に時宜を得たタイミングでの講演となりました。



私が頂いたテーマは、「世界、中国、日本の災害」でしたが、
中山大学での講演会場ホールの告知案内ポスターのタイトルが
大きく違っていることに内心焦りながら、無事に1時間半の講演を
こなすことが出来ました。
なかでも、日本の東日本大震災には関心も高く、とりわけ
福島での原発事故による放射能の影響に興味があるらしく、
質疑応答で、彼らの話を聞くにつれ、風評被害の根深さや
両国のマスコミによる報道のあり方が、災害報道での
不信感や不安感を増幅させていることがよく分かりました。

それでも、貴重な意見交換や有意義な議論が出来たことは
多くの教授陣、熱心な大学院の生徒たちのお陰だと、心から
感謝を致します。
是非また、お邪魔したいと思います。
中山大学の皆さん、有難うございました。