中国四川省の楽山大仏を参拝


先日の峨眉山登頂に続き、楽山大仏の参拝を行いました。
楽山大仏は、岩壁に彫られた世界最大の石刻座仏であり、
正式名称は凌雲大仏(凌雲寺)。
高さは71m、肩幅28m、頭部の高さ14m、頭部の直径10mであり、
713年に着工し、90年の歳月を経て、803年に完成建立された
大仏で、先日登山した峨眉山と合わせて1996年12月7日に
ユネスコの世界遺産として登録されている。

歴史を紐解くと、そもそもこの周辺が水害の多発した地域で
あったために、災害を鎮める目的で建立されたのが楽山大仏
なのだという。


まさに、水害と闘う住民たちの祈りの象徴として、世界一の
大きな磨崖仏を作らせたといえよう。
防災の歴史と地域の人々の思いが息づいているのが楽山であり、
こうした地域の防災文化が楽山大仏を生んだのだろう。

建立から1200年以上の年月を経た今も、楽山大仏のその眼差し
は地域の人々の暮らしをしっかりと見守り続けていた。