「原鉄道模型博物館」5周年記念式典と「ものづくり日本」の原点


先日、招待を頂き横浜にあります「原鉄道模型博物館」5周年記念に
出席させて頂きました。


この博物館は、日本で初めて鉄道が開通した横浜の地に「原鉄道模型博物館」と
して2012年7月10日(火)に誕生したもので、原信太郎氏が製作・所蔵した世界一
ともいわれる膨大な鉄道模型と、鉄道関係コレクションを、一般に公開したものです。]


原信太郎氏の鉄道模型の特長は、本物の鉄道車両を忠実に再現していることです。
つまり、この鉄道模型は架線から電気をとり、鉄のレールを鉄の車輪で走行します。
そのため、その"走行音"はリアルそのもので、レールのつなぎ目の音がゴトンゴトン
と鳴り、本物と同じサウンドを聞くことができます。


ギア、板バネ、ベアリング、揺れ枕、ブレーキなど外からは見えませんが、本物の
鉄道で使われている技術を搭載することにより実現した模型の走りであり、この
博物館内で一番ゲージ(縮尺約1/32)の鉄道模型が実際に走行しており、一般公開
されている室内施設としては世界最大級のジオラマと説明いただきました。



一つひとつの部品にこだわり、知識と技術を磨き上げた、「ものづくり日本」の原点が
ここにはあると思えました。
これこそが、案内をしてくれました原丈人氏の思想の基礎にあるのだと感じました。

副館長でもある、原信太郎氏のご子息である原丈人氏は、世界的に有名なベンチャー
キャピタリストとして活躍されている傍ら、政府税調の特別委員や財務省参与を歴任
され、現在は内閣府本府の参与であり、経済財政諮問会議の専門調査会会長代理として
日本経済の舵取りを任せられているのです。



なかでも、様々な世界経済の行き詰まりや国際政治の変化から、現状の英米型資本主義
システムでは限界がきており、これまでの経済社会システムでは破綻が予見されること
から、新たな経済システムの理念として「公益資本主義」を広く提唱されておられます。
さらに、日本こそが、この公益資本主義という新しい経済ルールを世界に創り出すべき
国なのだと主張されいるのです。

これから日本が目指す、世界における日本経済の哲学を与えて頂いていると思います。