中国・重慶市を訪ねて①


先日、中国での会議に出席のため、重慶市を訪問いたしました。

重慶市は、もともと四川省に属していたが、1997年の全人代会議で
中国4番目の直轄市(北京市、上海市、天津市に次ぐ)として昇格
した都市です。
4つの直轄市の中でも、重慶市は最大の面積と人口を誇っています。
重慶は、長江沿岸地域でもあり、中国物流の要衝として、古くから
水運が栄え、三峡ダムが完成した後には、大型船舶も航行するなど
大きな発展を遂げている地域でもあります。


歴史的には、日中戦争で首都南京が陥落したあと、1938年に蒋介石が
率いる国民党政府は首都を重慶に移転させました。

現在では、大気汚染対策や鉄道・モノレール事業などに日本のODAが
実施され、環境保全や交通渋滞緩和事業、乳児死亡率減少などの医療支援
など様々な日中協力がなされております。
なかでも、スズキ自動車の現地合弁企業である重慶長安鈴木汽車が頑張って
おり、多くのタクシーでスズキ自動車が採用されていました。


大変な交通事情の中、重慶独自の都市交通手段として大河(嘉陵江)を渡る
ロープウエイが有名です。


本とも少なからずの縁がある、この重慶市を今回は視察させて頂きました。