2018年の旧正月・春節時に中国を訪れて


先日、中国での会議に参加するため澳門に行ってきました。
折りしも、旧正月の春節にあたり、空港や駅での混雑した状況も
さることながら、ホテルやレストラン、行き先々の観光地で、
とにかく大勢の中国の人々で賑わっていました。
皆が移動するため、各地でタクシーの行列が生まれており、
中国の人々自身も移動に苦労している様子がよく分かりました。

それにしても町中は、旧正月・春節のお祝いムード一色で、
いたる所で今年の干支、「戌」が福々しい神様と一緒に
飾られていました。





一方、途中乗り換えで平昌オリンピックで盛り上がる韓国に
立ち寄りましたが、さすがに国家イベントとしての一大事業だけ
あって街中がオリンピック一色でした。
その一方、中国大陸や帰りに立ち寄った台湾では冬季オリンピックに
ついて、全くといってよいほど人々の関心が無く、近隣国で開催されて
いるはずのオリンピックに対する異常なまでの無関心な対応に驚くと
同時に、オリンピック報道についてのその扱いの低さに、
我が国日本とのギャップを痛切に感じたものです。

確かに、韓国の文在寅大統領の再三の要請にもかかわらず
中国の習近平国家主席が韓国への訪問を実現することはありませんでした。
次回の2022年冬季オリンピックが、中国開催にもかかわらずにである。
こうした対応の裏に、両国を巡る政治外交的思惑が透けて見える。
今回の北朝鮮最高幹部による韓国訪問にみる一大政治ショーの演出といい、
オリンピックと政治はどうやら昔から密接な絡み合いをしてきている。
2020年東京オリンピック・パラリンピックには、どのような政治ショーが
展開されるのか気にはなるが、いつの時代になろうとも「平和の祭典」という
人類の築き上げた崇高な理念は失わないでもらいたいと思う。