先日、タイ王国で会合があり出かけて来ました。
久しぶりのタイは、相変わらず活気に満ちあふれており、
人々の昼夜を問わないエネルギッシュな活動ぶりに、
とても良い意味の刺激を受けてきました。
今回の会合のテーマは、
(1)日本の政治情勢と今後の行方、
(2)国際貿易体制の変化と各国の動向、
(3)パリ協定を含む地球環境問題への各国の対応について
など、多岐に及ぶものでした。
議論の中心は、国際貿易であれ、地球環境問題であれ、やはりアメリカ、
トランプ政権の動向に向けられていました。
超大国であるが故に注視され、その対応に非難を向けられるのは、
国際社会におけるその影響の大きさを考えればやむを得ないことである。
しかしながら、国際社会の中でのアメリカの威信低下は著しく、その一方で
積極的な外交を展開し、一気に議論の主役になったのが、北朝鮮であり、
世界に大きな影響力を展開しようとする中国の存在感である。
さて、ご当地国タイの雰囲気を少し紹介すると、
まず東南アジア名物の電線混線の凄まじさが目を引く。
成長を続ける躍動感の象徴と言えなくも無い。
ひたすら国家の経済成長、人々の豊かな暮らしを追求する段階では、
なりふり構わぬ時期がある。
そうしたときには、必ず環境や人権がおろそかにされがちになることは、
過去の日本を見れば明らかなこと。
日本の過去の反省に基づく謙虚なアドバイスが、東南アジアの国々に
受け入れてくれるように我々自身が努めること、それが人類にとって
歴史に学ぶことの重要性なのだと考える。