黄河本流最大級の滝、「壷口瀑布」にて(延安)


延安には、中国の母なる大河、黄河による秦晋大渓谷からの滝壷、
「壷口瀑布」があり、黄砂により黄土色に濁っているが、地元では
「金色の滝」とも呼ばれる名勝地です。



本来は河幅400mを誇り,長く緩やかに流れる黄河が、
この地点で河幅が急に狭まり30~40m程の狭く浅い河床へと、
巨大な轟音とともに怒涛のように滝壷に流れ落ちる様子から
「壷口瀑布」と呼ばれています。



瀑布の落差は約30mしかないものの、豊富な水量と荒れ狂う
濁流の迫力は、大自然の驚異を感じずにはいられないものがあります。
ただ、この壷口瀑布ですらこれまでに何度もの断流があり、
水が絶えたことがあると聞いて、あらためて環境問題の深刻さ、
環境保全の重要性に気づかされるのです。



黄河は、まさに中国文明の原点でもあり、悠久の歴史のまさに源流と
なっていると考えると、この水の流れすらとても感慨深く思えてくる。