先日、会議出席のため中国・貴州省を訪ねる機会を得た。
貴州省は、「天上に極楽浄土あり、地上に蘇州と杭州があるが、
気候の良さといえば貴州以外にない」と言われるほど、
爽やかな気候に恵まれた豊かな自然環境が評価され、2006年には
「中国の避暑地」に指定されたといいます。
一方で、多彩で多様な少数民族との共存の地でもあり、
経済的発展が遅れていたものの、国家を挙げての産業投資で
広大な中国の中でも特異な地域となっている。
まずは、花渓区青岩鎮にある明清時代の中国歴史名城「青巖城」を
視察した。道路沿いに古い木造家屋が立ち並び、石を敷き詰めた道が
延びている。中には、仏教や道教の寺院、カトリック教会もあり、
多様な宗教文化が融合した街であると感じる。
街を散策すると、周恩来元総理の父親の住居と出会った。
ここは、後述するが中国共産党にとっても、大変重要な地域でもあった。