2020年前半:新型コロナウイルス感染症パンデミック旋風が世界を席巻した


2020年は、日本にとって輝かしい飛躍の年となる予定であった。

新時代令和最初の天皇誕生日を2月23日に祝い、3月14日には約50年ぶりにJR山手線に新駅、高輪ゲートウエイ駅が開業する。
3月26日には東京オリンピックの聖火リレーが復興のシンボル福島県をスタートし、4月19日は皇位継承に伴う一連の式典の最後となる秋篠宮さまの立皇嗣の礼を行い、その後には日中新時代を演出する習近平国家主席の国賓来日、GWには空前のインバウンド・アウトバンドを見込み、7月24日の東京オリンピック・パラリンピック開催を迎えるはずだった。
それが、新型コロナウイルス感染症拡大蔓延により、すべてのイベント企画、事業が
縮小ないし吹っ飛んでしまった。

およそ、半年かけて日本社会は日常を取り戻そうとしている。しかし、以前と同じ
社会を取り戻すことはできない。
大勢の人々が新型コロナウイルス感染症で亡くなり、学校教育も、経済活動も、甲子園などのスポーツ大会もすべてがその活動を止められてしまった。
この国の失われた日常も大きいが、それでも変わらない深い闇はどうしたことだろう。
コロナ感染死よりも多い日本人の自殺者数、増え続ける虐待・貧困児童、横行する詐欺行為、危機に際して見せつけられた政治・行政の機能不全。

それでも、2020年の後半を踏まえ、日本の新しい時代のターニングポイントとなったと、後世に記録されるよう、混沌と混乱の時代を切り開いて活躍をしていきたいと願う。